自分で LAN
を構築してその
LAN
が Router
を介してインターネットにつながっている状態で、LAN
内の 他のホストへ
telnet
や ftp
をしようとしたとき、接続に時間がかかる(4分以上)ことがありませんか。
これは、LAN
内部での名前解決ができないために、外に出て行って問い合わせを行っているためです。
無駄な動きである上、インターネット上のトラフィックを増やしてしまい迷惑をかけてしまいます。
telnet
と ftp
は /etc/hosts
に登録すれば防げますが、pop
や smtp
はこれでは駄目で
DNS
の設定が必要です。
ここでは、プライベートな DNS
の設定を紹介したいと思います。
まず、named
デーモンがインストールされているか調べましょう。
/etc/rc.d/init.d
に named
があればすでにインストールされています。
されていなければ、セットアップ CD
からインストールしてください。
次に、/etc/named.conf
を以下のように編集します。 それぞれのファイルの
192.168.0
の部分は自分の
LAN
の IP
address に置き換えてください。
また、 ドメイン名の後ろにピリオドが付いているものは必ず入れてください。
acl
allowed-hosts { 192.168.0.0/24; localhost; };
options
{ directory "/var/named"; /* * If there is a
firewall between you and nameservers you want * to talk to,
you might need to uncomment the query-source * directive
below. Previous versions of BIND always asked * questions
using port 53, but BIND 8.1 uses an unprivileged * port by
default. */ // query-source address * port 53; allow-query
{ allowed-hosts; }; allow-transfer { allowed-hosts;
}; };
// // this name server works only for hosts in
the private zone // and myself. //
zone "."
IN { type hint; file "named.ca"; };
zone
"0.0.127.in-addr.arpa" IN { type master; file
"named.local"; };
zone "自分のドメイン名"
{ type master; file "prv.zone"; allow-query {
allowed-hosts; }; };
自分のドメイン名は外部に登録しないので何を使っても
OK
です。
zone
"0.168.192.in-addr.arpa" { type master; file
"prv.zone.rev"; allow-query { allowed-hosts;
}; };
逆引き用のファイルの設定です。
IP
address が逆になっているので気をつけてください。
次に、ここで宣言されたそれぞれのファイルを編集します。
/var/named
にすでに
named.ca
と
named.local、localhost.zone
ファイルができています。
まず、named.local
を変更します。
$TTL
86400 @ IN SOA 自ホスト名.自ドメイン名.
root.自ドメイン名.
(
2002030901 ; Serial 28800 ; Refresh 14400 ;
Retry 3600000 ; Expire 86400 ) ; Minimum IN NS
自ホスト名.自ドメイン名.
1
IN PTR localhost.
次に prv.zone
ファイルを作成します。
$TTL
86400 ; $ORIGIN 自ドメイン名. ; @
IN SOA 自ホスト名.自ドメイン名.
root.自ドメイン名.
( 2002030901 ; Serial 10800 ; Refresh 3600 ;
Retry 604800 ; Expire 86400 ; Minimum ) ; Define the
nameservers and the mail servers IN NS 自ホスト名.自ドメイン名. ; ;
Define localhost ; localhost IN A 127.0.0.1 ; ;
Define the hosts in this zone ; 自ホスト名
IN
A 192.168.0.1 ; ;fixed address machines ; host-1 IN A
192.168.0.115 host-2 IN A 192.168.0.116 host-3 IN A
192.168.0.117 ;address for dynamic addressing ;
次に逆引き用の
prv.zone.rev
ファイルを追加します。
;
zone '自ドメイン名.rev' ; $TTL
86400 $ORIGIN 0.168.192.IN-ADDR.ARPA. @ IN SOA
自ホスト名.自ドメイン名.
root.自ドメイン名.
( 2002030901 ; Serial 10800 ; Refresh 3600 ;
Retry 604800 ; Expire 86400 ; Minimum ) IN NS
自ホスト名.自ドメイン名. 1
IN PTR 自ホスト名.自ドメイン名. ; 115
IN PTR host-1.自ドメイン名. 116
IN PTR host-2.自ドメイン名. 117
IN PTR host-3.自ドメイン名.
それぞれのホストの最初の数字は、IP
address の最後の桁です。
これで完成です。
サービス設定の named
にチェックを入れ
save
して起動してください。
また、それぞれのホストの第一DNSサーバーにこのDNSサーバーの
IP
address を指定します(この場合
192.168.0.1)。
dhcp
を使っているときには、dhcpd.conf
の変更も忘れないでください。
これで、アクセスがスムーズに行くようになります。
また、ホスト名で ping
してみて、IP
address に変換されていることを確認してください。
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